人身事故を起こすと、「行政処分(点数・免停)」「刑事処分(罰金・懲役)」「民事処分(損害賠償)」の3つの重い責任を負います。
違反点数は相手の怪我の程度により3点〜20点以上が加算され、合計6点で免許停止(免停)となります。
罰金は過失の程度や被害者の容態により12万円〜50万円以上が相場ですが、これらは誠実な対応や適切な治療環境の提供によって、その後の経過が大きく変わるものです。
人身事故とは? 物損事故(物件事故)との決定的な違い

人身事故とは、交通事故によって「人が死傷した(怪我をした、または亡くなった)」事故を指します。一方、車やガードレールなど「物」だけが壊れた事故を物損事故(警察などの公的な呼称では「物件事故」)と呼びます。
物損事故との比較はこちらの記事で解説しています。
事故直後は興奮状態で痛みを感じにくいため、「大丈夫です」と物損事故で済ませてしまう方が多いのが現状です。しかし、数日後に出る「むちうち」こそが後遺症の入り口。
少しでも違和感があれば、迷わず人身事故への切り替えを検討してください。 補償の有無以上に、あなたの未来の身体を守るための決断です。
人身事故の「違反点数」と「免停」の基準
行政処分は、元々の交通違反(信号無視など)の「基礎点数」に、人身事故の「付加点数」を足して計算されます。

基礎点数:事故の「原因」となった違反
事故の直接の引き金となった交通違反に付けられる点数です。代表的なものは以下の通りです。
- 信号無視:2点
- 一時不停止:2点
- 携帯電話保持:3点 使用:6点
- 前方不注視(安全運転義務違反): 2点
- 酒気帯び運転(0.15mg以上0.25mg未満): 13点
付加点数:事故の「結果(怪我の程度)」による加算
- 軽症(全治15日未満):3点(不注意が少ない場合2点)
- 中等症(全治15日以上30日未満):6点(不注意が少ない場合4点)
- 重傷(全治30日以上3ヶ月未満):9点(不注意が少ない場合6点)
- 深刻な重傷(全治3ヶ月以上):13点(不注意が少ない場合9点)
- 死亡事故:20点(不注意が少ない場合13点)
【要注意】実質的な「最低5点」スタートの現実
人身事故において、明確な交通違反がない場合でも、ほとんどのケースで「安全運転義務違反(2点)」が適用されます。これに最も軽い「軽傷(3点)」が加算されると、合計5点となります。
2点(基礎:安全運転義務違反)+3点(付加:軽傷)=5点
未だによく見ますが、携帯電話を持っていたら、最低でもさらに+3点です。
過去1年以内に1点でも累積点数がある方や、被害者の怪我が「全治15日(約2週間)以上」になった瞬間に付加点数が4点以上となり、合計6点に達して即免停となります。
人身事故において「点数が付かない」あるいは「1〜2点で済む」ということはまずありません。
【必読】診断書の「全治2週間」と「実際の治療期間」の大きな乖離

ここが最も重要なポイントです。むちうちの診断書によく書かれる「全治2週間」という言葉。これを見て「2週間で通院を終えなければならない」と思うのは間違いです。
なぜ「2週間」と書かれるのか?
これは、医師による加害者への「温情」であるケースが多々あります。
全治15日(約2週間)を超えると、加害者の付加点数が跳ね上がり、一発免停になる可能性が高まります。
医師は社会的な影響を考慮し、あえて短めの期間を記載することがあるのです。
しかし、医学的な完治は別です。むちうち等の軟部組織の損傷が、細胞レベルで修復され、後遺症を残さず回復するには、一般的に1ヶ月〜3ヶ月程度の継続的な施術が必要です。
「診断書が2週間だから」と治療を諦めず、身体の専門家である我々を頼ってください。
人身事故の「罰金(刑事罰)」の相場と回避の鍵
人身事故は「過失運転致死傷罪」として、検察から罰金刑を科される可能性があります。
罰金の目安:12万円 〜 50万円以上
検察官は、「加害者の反省」と「被害者の処罰感情」を重視します。
被害者が「これだけ誠実に対応してくれ、治療もスムーズに受けさせてくれたから、厳しい処罰は望まない」という嘆願書を書いてくれれば、不起訴や罰金の軽減に繋がることがあります。
交通事故の点数・罰金・免停 Q&A
- Q加害者が「免停になるから物損にしてほしい」と頼んできました。
- A
応じるのは慎重に。
加害者の生活を案じる優しさは尊いですが、物損扱いのままだと保険会社から「軽微な事故で怪我などしていないはずだ」と早期に治療を打ち切られるリスク(低速度衝撃の主張)があります。自身の健康と、加害者の社会的責任は分けて考えるべきです。
- Q事故から10日経って首が痛み出しました。手遅れですか?
- A
まだ間に合います。
事故後およそ2週間以内であれば、警察は人身事故への切り替えを受理してくれることが多いです。まずは当院や整形外科を受診し、診断書を取得して所轄の警察署へ向かってください。
- Q罰金を払えば、治療費も終わりですか?
- A
いいえ、別物です。
罰金は「国に払うペナルティ(刑事)」、治療費や慰謝料は「被害者へ払う補償(民事)」です。罰金を払ったからといって、被害者への賠償義務が消えるわけではありません。
院長が伝えたい「誠意」という名の特効薬

交通事故は、被害者にとっても加害者にとっても、人生の暗雲です。
私は施術中、被害者の方から「加害者が一度も謝りに来ない」という不満を聞くことがありますが、その心のストレスは身体の治癒を著しく遅らせます。
逆に、加害者の方が誠意を持って謝罪し、被害者の方が「しっかり治してくださいね」と言われる環境では、驚くほどスムーズに回復が進みます。
誠実な対応は、法的な罰を軽くするだけでなく、被害者の痛みを和らげる「最高の治療法」でもあるのです。
まとめ:事故後の不安を解消するために
- 身体の違和感を無視しない:診断書の期間に惑わされず、しっかり治す。
- 法的手続きを正しく行う:必要であれば「人身事故」へ切り替える。
- 誠意を持って向き合う:加害者・被害者双方が、誠実な対話を忘れない。

仙台で交通事故に遭い、点数や罰金の不安、そして何より「身体の痛み」に苦しんでいる方へ。
当院は、単なるマッサージではありません。あなたの権利を守り、保険会社とのやり取りを支え、心身ともに「事故前の日常」を取り戻すためのパートナーです。
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